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「貧困は世代連鎖」回答9割超
(NHK首都圏News 01月21日 06時44分)

子どもの貧困について、神奈川県が、支援に携わる職員などを対象に初めて調査したところ、「貧困は世代を超えて連鎖する」と感じている職員が9割を超えていることがわかりました。
県は、ひとり親世帯への支援などを強化することにしています。

神奈川県は、児童相談所や福祉事務所などで子どもの支援に携わる職員を対象に初めて調査を行い、300人余りから回答を得ました。
経済的に困窮している家庭の子どもが抱える問題では、「発達に必要な生活習慣や食事の提供がされていない」という回答が56%と最も多く、次いで、「学習についていけない」が50%、「自己肯定感や自尊感情が低い」が46%でした。
家庭や親の問題では、「親自身が経済的困窮や複雑な家庭環境で育った」という回答が57%と最も多くなりました。
子どもの貧困が親などの世代から連鎖することが多いと思うかという質問では、「そう思う」や「ある程度連鎖する」という回答が合わせて95%に上りました。
神奈川県は、去年10月から、平日の夜間や土日にひとり親世帯からの相談に応じる電話窓口を設けていて、今回の調査結果を踏まえて、支援などを強化していくことにしています。

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180121/0006490.html