子どもの貧困、指標に8項目追加 朝食食べない割合など
(朝日新聞 2017年7月21日09時51分)
(朝日新聞 2017年7月21日09時51分)
子どもの貧困の現状を検証する指標について、内閣府は現在の25項目から33項目に増やす方針を決めた。追加するのは「朝食を食べない割合」や「ひとり親家庭で養育費を受け取っていない割合」など8項目。きめ細かく把握し、各省の対策づくりに生かす。
2019年に見直す「子どもの貧困対策大綱」に盛り込む方針。毎年度公表している「子供の貧困の状況と子供の貧困対策の実施状況」に反映させる。子どもが貧困に陥る背景は複合的で見えにくいとされており、より幅広い原因をすくい取ることを目指す。
いまの指標は14年の大綱で定められ、25項目のうち21項目が「ひとり親家庭の子どもの就園率」「生活保護世帯の大学等進学率」など教育の機会に関する調査だった。新たに追加する8項目のうち6項目は、子どもが成長する環境に関わるものとする。
■子どもの貧困調査に関する新しい8項目
【健やかな成育環境の確保】
・朝食欠食児童・生徒の割合
・相談相手が欲しいひとり親の割合
・必要な頼れる相手がいない人の割合
・ひとり親家庭の親の正規職員・従業員の割合
・ひとり親家庭で養育費の取り決めをしている割合
・ひとり親家庭で養育費を受け取っていない子どもの割合
【教育の機会均等の確保】
・高校中途退学率
・学力に課題のある子どもの割合