【埼玉】<子どものあした>県が貧困児童支援 18年度から「教室」や食事提供も
(東京新聞 2018年2月24日)
生活の困窮が子どもの将来に影響する「貧困の連鎖」を解消しようと、県は二〇一八年度から、生活保護世帯などの小学生に学習や生活の支援をする「ジュニア・アスポート教室」の運営を始める。
小三~小六が対象。支援員や学生ボランティアが勉強を教え、歯磨きなど生活習慣を指導したり、キャンプなどの体験をさせたりする。食事を提供して健康面も支える方針。地域の企業や団体、子ども食堂などとの連携も予定している。
背景に貧困から生まれる学力差がある。日本財団の調査によると、生活保護世帯の子はそれ以外の子より学力が低い傾向があり、その差は小学三年生から広がり始めていた。学力の土台となる勉強やスポーツへの意欲(非認知能力)は、さらに早い時期から差が目立ち始めるという。
県は一〇年度から中高生向けの学習支援をしている。担当者は「さらに早い段階から、学力の向上と併せて非認知能力の育成が重要」と判断。小学生向けの教室を開設し、高校生まで切れ目のない支援を行うことにした。名称の「アスポート」には「あすへのサポート」の意味を込めた。
一八年度予算案に、関連予算九千七百五十三万円を盛り込んだ。まずは県内六市町を選び、中心部の空き家や空き店舗を使って夏休み前までの開設を予定。週三日の運営で、計二百~三百人の利用を想定している。
小三~小六が対象。支援員や学生ボランティアが勉強を教え、歯磨きなど生活習慣を指導したり、キャンプなどの体験をさせたりする。食事を提供して健康面も支える方針。地域の企業や団体、子ども食堂などとの連携も予定している。
背景に貧困から生まれる学力差がある。日本財団の調査によると、生活保護世帯の子はそれ以外の子より学力が低い傾向があり、その差は小学三年生から広がり始めていた。学力の土台となる勉強やスポーツへの意欲(非認知能力)は、さらに早い時期から差が目立ち始めるという。
県は一〇年度から中高生向けの学習支援をしている。担当者は「さらに早い段階から、学力の向上と併せて非認知能力の育成が重要」と判断。小学生向けの教室を開設し、高校生まで切れ目のない支援を行うことにした。名称の「アスポート」には「あすへのサポート」の意味を込めた。
一八年度予算案に、関連予算九千七百五十三万円を盛り込んだ。まずは県内六市町を選び、中心部の空き家や空き店舗を使って夏休み前までの開設を予定。週三日の運営で、計二百~三百人の利用を想定している。