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●子どもの貧困率削減は本当に「好ましい」のか? 貧困率削減の「カラクリ」
 今野晴貴:NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。
(Yahoo!New 2017年10月20日)

 28日に衆院が解散され、10日に公示された解散総選挙。22日の投開票まで残すところわずかとなった。まだ投票先を決めていない人も多いと思われる。

 今回が政局選挙である以上、重要な争点の一つは、「この5年で私たちの生活状況は改善したのか」であることは間違いない。本記事では、政府がこの間特に「成果」として強調してきた「子どもの貧困率」の改善を取り上げ、本当に改善が実現したのかを検証していく。

▼子どもの貧困の改善?

 厚生労働省は今年6月「相対的貧困率」を公表し、子どもの貧困率が2012年の16.3%から2015年13.9%へと大きく「改善」したことが報じられた。これを受け、安倍首相は「雇用が大きく改善し、パートタイムの方の時給を含め、賃金が上昇したことによるもの」だと自身の経済政策の成果を強調している。

 しかし、本当に「子どもの貧困」は改善したのだろうか?
(つづき)
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https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20171020-00077069/