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子どもの貧困は42兆円の社会的損失!日本の隠れた貧困問題とは
駒崎弘樹 | 認定NPOフローレンス代表理事/全国小規模保育協議会理事長
(Yahoo!ニュース 2017.7.24)

 文京区、4つの非営利団体と協力して、経済的に厳しい状況にある家庭を支援する「こども宅食」を立ち上げた、フローレンスの駒崎です。
 先日、子どもの貧困が12年ぶりに改善されたというニュースが話題となりました。
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子どもの貧困13.9%、12年ぶり改善
https://mainichi.jp/articles/20170627/k00/00e/040/180000c
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 ひとり親家庭や経済的に厳しい状況にある家庭の支援を行う立場から、子どもの貧困が日本全体を蝕んでいくことについての解説を行いたいと思います。

◆7人に1人の子どもたちが「見えない貧困」状態

 先ほど紹介した記事のタイトルにあったように、日本における、17歳以下の子どもの相対的貧困率は13.9%。言い換えると、「日本では7人に1人の子どもが貧困状態にある」ということになります。
 しかし、こう聞いてすぐには実感が湧かないという方もいるのではないでしょうか。
 おそらく多くの方は、貧困と聞くと、最低限の衣食住すらままならない生活をイメージするかもしれません。それは「絶対的貧困」と言います。途上国や一部の難民キャンプ等で見られるような生活がそれに近いでしょう。
 では、日本における子どもの7人に1人が陥っている「貧困」とは何でしょうか。
 それは「相対的貧困」と呼ばれます。・・・・・

(続き)
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https://news.yahoo.co.jp/byline/komazakihiroki/20170724-00073677/