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「相対的貧困」の何が問題なのか? 実感なき数字を、それでも課題視するわけ(湯浅誠)  
(Yahoo!ニュース 2018年2月28日)


●実感なき数字

「7人に1人」と言われる、日本の子どもの貧困。
マスメディアで繰り返し出てくるこの数字を知っている人は多い。

しかしそれは「知識として」知っているのであって「実感をもって」知っているのではない。
「1600年、関ヶ原の戦い」みたいなもの。

テストされれば正解は書けるが、そこに実感が伴っているかといえば、そうではない。
「そんなにいるかなあ…?」というのが正直なところだと思う。

全国各地の講演会場で聞いても、「そんなにいるかなあ…?」と感じる人が平均して7割程度。
5割を切ることはまず、ない。

子どもの貧困に比較的関心のある人たちが来る講演会でそうだから、他は推して知るべしだろう。
そしてそれは、自然で当然なことだ。

(続き)
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