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「貧困の子どもの話聞いて」 支援NPO理事長講演 津でシンポ 三重
(伊勢新聞 2018年1月25日)

「子どもの貧困を考えるシンポジウム」(三重県主催)が24日、津市一身田上津部田の県総合文化センターであり、京都市内で活動するNPO「山科醍醐こどものひろば」の村井琢哉理事長が講演した。

貧困家庭の子どもが陥っている問題や支援活動に取り組む団体が抱える課題を知ってもらおうと初めて開催。

鈴木英敬知事は「支援者をしっかりと支えることが子どもたちの支援にもつながる」「子ども食堂を新設するためのハンドブックの作成費を来年度予算につけたい」ととあいさつした。

村井氏は「地域のイベントや体験活動で出会った子どもたちの中で集団になじめない子の話を聞くと、いろんなものが見えてくる」「誰かが全部を見逃さないよりはいろんな視点で気付けるほうが良い。地域のたくさんの人に関わってもらいたい」と呼び掛けた。「まずは子どもたちと出会う場が必要。いまの子どもが困っている問題にどう応えるかが大事」とした。

子ども食堂の開催や学習支援を通じて貧困家庭の子どもを支援する県内のNPO3団体が「広げよう!子どもの居場所づくり」をテーマにパネルディスカッションし、子どもの生活実態や課題について意見を交わした。